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成績UPの鉄則 どうでも良い話: 2022年4月

英語とパスタと手紙

先日、とある数字がつく高校の生徒2名とこんな話をしました。

「なんで英語って勉強しないといけないんですかね?
 スマホの翻訳機ありますもの」

ちょっと前までだったら、
「そうは言っても、スマホの翻訳もまだまだ変な訳するし、
 ビジネスでスマホかざして商談するのもおかしいし、
 その翻訳が、自分の意図したことを正しく伝えられているかどうかの判断ができるくらいの力は
 最低限必要なんじゃないかな。」
なんて話をしていましたが、
そろそろ、科学技術が我々の実力を追い抜いてきそうですね。
あと10年もすれば、プロの通訳と同じくらいの精度の翻訳をしてくれるかもしれません。

生徒たちの言い分としては、英語を勉強したくない、というワケではなく、
「英語を勉強する時間があったら、数学や他の科目を伸ばした方が結果としてプラスじゃない?」
というお話。

確かに、一理ありますね!!

どうせ10年もすれば、スマホ翻訳が通訳してくれるんだから、
今、そこに努力のエネルギーを注ぐ価値はどこまであるんだろう、と。

今は英語でコミュニケーションがとれる人がビジネスでも求められていますが、
本当に翻訳アプリが今よりもずっと高性能になったら、
人間が通訳するよりミスが少ないくらいの精度になってしまったら、
そこにわざわざ人件費をかけて採用する企業は少なくなるかもしれません。

とは言え、やはりなんか腑に落ちない、というか、
英語や言語ってそれだけじゃないよな、と思います。

日本語も含めて、そこには文化があり、日本語にしか表せない言葉の機微や奥深さ、
英語だから表現できる面白さが詰まっているはずです。

『千と千尋の神隠し』というジブリの映画がありますが、
『神隠し』という表現が海外には存在しないため、翻訳家たちを悩ませたそう。
『チヒロ、行方不明』なんて訳されても奥深さが伝わらないですね!

逆もまた然りだと思います。

やはりそういった表現を感じ取るには、やはり英語を学ぶしかないのかな、と思います。

最近、冷凍パスタって皆さん召し上がることありますか?
私はたまに食べますが、今、かなり美味しいもの増えましたよね。
しかも1つ200円以下という格安!
2種類食べても400円でお釣りがくる。
私が自分で作ったりするより、明らかに美味しい、そして安い。

スマホの翻訳アプリで充分じゃん、っていう意見は、
「パスタは冷凍パスタで充分じゃん」に似ています。
もう充分うまいですものね。

でも、やっぱり料理上手な人が作ったパスタだと、野菜をたくさん入れられたり、
好みの味にできたり、新しいアレンジをしたり。
要はパスタで楽しむことができています。

冷凍パスタは美味しくて、安くて、手軽ですけど、
食事として楽しむものではないですもんね。

英語も同じで、やはり楽しめるものとして、学ぶ価値はあるんじゃないかな、と思います。
映画を観ていても、やはり吹き替え版とでは、味わいが違うように感じます。

彼らは結局、納得したのかどうか分かりません。
「受験で必要だから」という理由が結局のところ、最大の原動力になっている気もします。

確かに、今、何かを伝えるときに手紙を書く人も減りましたものね。
昔は手段がそれしかなかったから、手紙が主だったと思いますが、
今はLINEやメールですからね。
楽だし早いし安いです。
とは言っても、やはり何かで手紙をもらえるととても嬉しいし、
その人にしか出せない味わい深さを感じます。


英語を学ぶということの価値が「ビジネスに必須だから」というよりも、
手紙のように、パスタを作るように、
教養として、楽しむものとして、というものに変わっていくのかな、と感じました。

10年後、どうなってるんですかね。
アプリによって、ドラえもんの『翻訳こんにゃく』が現実化してしまうかもしれませんね。

とりあえず現状として、英語が堪能であることはビジネスにおいてものすごい武器になっています。
英語が堪能な人の活躍の場はめちゃくちゃ広く、
正直なところ学ぶコスパがものすごく高い科目の1つだと思いますので、
ぜひ皆さんには頑張って欲しいなと思います。

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