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成績UPの鉄則

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伸びる子が言うセリフ

先日、授業をしていてちょっとオモシロいことがありました。
高校生の子に数学の指導をしたときのことです。

まず『指導力』とは、『勉強を教える』とは、どういうことかと言うと、
どれだけヒントを小さくしてあげるか、ということに尽きると思います。

同じ問題を説明するにしても、このくらいのヒントを出して理解させるか、


このくらいのヒントだけで、理解させるか。

      

最終目標はノーヒントですけど、もしノーヒントで解けたら、
ヒントが必要になるであろう、レベルを上げた問題を出していきます。

当然、小さければ小さいほど、生徒たちの『思考力』というのが働きます。
生徒たちはいろんなことを考えます。
かと言って、ヒントが小さすぎると子どもたちは「分かんなーい」になってしまいます。

私が思うに、このあたりが一斉授業に限界を感じた点です。
一斉授業はたくさんの生徒さんがいますから、
ヒントのサイズをできるだけ大きくしなければいけませんからね。

まぁそれは良いとして、この間、高校生の生徒に数学の質問をされたときに、
敢えてヒントサイズを、普段その生徒に教えるときよりも小さくしました。

さぁ、どうなるか!!どんなリアクションをするんだ?君は?

すると彼は「はぁ。分かりました。」という、微妙な顔でした (;^_^A
まぁ、そりゃそうですよね。わざと分かりにくい説明をしたんだから。

「仕方ない。もう一度、今度はいつもと同じサイズでヒントを出して教えようかな」
なんて思ったそのとき、

彼がもう一度こっちを見て、
「塾長、すみません。さっきの問題なんですけど、
 もしも問題文がこういう感じだったら、こういう考え方でOKですか?」


「そうそう!それでいいの!そうそう!」
「あーーー!なるほど。じゃあ、これで理解しました!」

おおお!と思いましたね。
ちょっと説明が不足した部分を、きちんと自分なりに考察して補ってきました。

この生徒さんは、中学2年生くらいからずっと通ってくれている子です。
彼は『グンッ』ていう大変身というよりは、コツコツと徐々に徐々に力を付けたタイプで、
受験レベルの高い問題にも、最初は戸惑いながらもだんだんと力をつけてくれた印象でした。

中学時代もたくさん質問してくれた生徒でしたが、
高校に入って質問のレベルがワンランク上がりましたね。

「この問題が分かりません」って聞くこともとっても大事なのですが、
彼はそこから「もしも~だったら…」という自分の考えを含めて質問してきたわけです。

これが本当の意味での思考力学習です。
与えられた課題に答えていくだけでなく、自分なりに考察できるスキマを見つけて、
そこに自分の今までの経験から、結論を導き出していく。
こういうのが本当の意味で、
今、日本が目指しているアクティブ・ラーニングなんだろうと思いますし、
その生徒の成長がとてもとても嬉しく感じました。

やはり勉強は受け身では伸びません。
受け身かどうか、主体的な学習になっているかどうか、を判断するのは、
生徒からの自発的な「もしも…」です。
これが出てきたら、メチャクチャ安心します。
設問以上の考察をしているワケですからね!!

教わってできるようになったものって、案外大したことありません。
一番は、自分で考えて導き出したものです。
やっぱりこの、自分でも考えさせる、ということを大切にしていかないといけないなぁと、
改めて認識した出来事でした。



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