成績UPの鉄則

「低学歴国」ニッポン

「低学歴国」ニッポン

とてもショッキングなタイトルですが、実はこれは今日の日経新聞の一面記事です。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD122W50S2A210C2000000/

ウチは紙でとっているのですが、一面のトップにでかでかと書かれていました。


記事の内容を要約すると、

日本は大学教育が普及し、教育水準が高い国である、というニッポン像は幻想で、
先進国の中では「低学歴国」となりつつある。
人口100万人あたりの博士号取得者が欧米、韓国の半分以下。
その原因としては、博士課程を修了した学生に対する社会的な評価の低さ。
学問よりも社会経験を重視する「反知性主義」や過剰な学歴批判。

国際社会の変容によって、成長に必要な人材の資質が変わったにもかかわらず、
その変化に対応する改革を怠っているうちに世界との差は開いてしまった、

というもの。

確かに企業としては、博士課程まで進んだ人を持て余す、修士課程くらいがちょうど良い、
なんていう話を着たことがあります。
博士課程まで進むと企業に就職できなくなり、大学に残って研究をするという選択肢しか残らない、
とまでは言わないですが、だいぶ絞られてしまうのが実情だと思います。

最近、いつも考えていますが、10年後、20年後の日本って本当にどうなってるんでしょう。
今、日本は豊かな国だと思いますが、それはあくまで30年前の貯金があってのこと。

下のグラフを見ていただけると「30年前の貯金」という意味をご理解頂けると思います。





時価総額(=企業の価値)で見ると、
30年前は世界ランキング50社のうち、32社が日本企業だったのに対し、
現在は世界ランキング50社に入るのはトヨタ自動車(36位)のみです。

ちなみに、今の上位はアップル、マイクロソフト、Amazon、アルファベット(Google)などなど、
子どもでも知っている企業が並びます。

さて、日本の産業が今後発達していくためには、何が必要なんでしょう。
やっぱり私は、これからの教育にしっかりと資本投入をしていくべきだと思います。
そして日本の教育事情を私としてはガラッと変えた方が良いと思っています。

日本の教育は「子どもたちの均質化」が求められていて、
はみ出す子たちを受け入れる余裕がないように思います。
数学に関してはものすごい才能を持っている子とか、
3学年4学年くらい飛び級させても良いくらいの学力の子とか。
(もちろん、かなり厳しい試験をクリアするなどの条件は必要でしょうが)

というか、これだけ技術も時代も変わったのだから、オンラインでも何でも使えば、
受け入れる環境は本来充分整っていると思うのですが、どうも変化はありません。

例えば、数学がものすごい得意ならば、算数や数学の授業だけPCルームとかでオンライン受講して、
上の学年の授業を学んでもらったり、
大学の授業に参加させて一緒に研究させたりしてもいいんじゃないかな、と思うのです。

全員が22歳で大学を卒業し、24歳で院を出て…となると、
どうしても就職・結婚などを考えて、やりたいことと生活を天秤にかけてしまいます。
それを中学生や高校生くらいから大学に混じって研究なりをしていければ、
18歳、19歳のときにはまた新しい分野の研究も可能かもしれません。

そしてそのシステムを国がきちんと整備して、企業が求める研究と連携できれば、
革新的なイノベーションもどんどん生まれてくるのでは?
日本の20年後も明るいのでは?
と最近はよく考えるのですが、皆さんどうでしょうか?



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