成績UPの鉄則

数学が得意な子は『真っ向勝負』をしない。

数学が得意な生徒ほど、『真っ向勝負』をしません

どういうこと?逆じゃないの?

ではこんな問題を解いてみましょう。
中3の数学です。

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(例題)
連続した2つの奇数があり、その積は323である。この2つの奇数を求めよ。
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オーソドックスな解き方はこうですね。

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2つの連続した奇数を、2n-1,2n+1と表すと、
     (2n-1)(2n+1) =323
        ・
        ・
        ・
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勉強が苦手な子に限って、この解き方に固執してしまいます。



一方、数学が得意な子はこう考えます。
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 2つの連続した奇数でしょ?
 15×15=225,20×20=400だから、2つの奇数は 16以上 20以下 だな。
 積が323ってことは、一の位が3だから…17×19かな?
 一応筆算して…お!合ってる!
 
 答えは、奇数としか書いてないから、(-17) × (ー19) も答えになるね。
 はい、解答は  17と19,-17とー19
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20秒くらいで解くでしょうね。

ここで大切なことが2つあります。
成績が良い子になってもらうためには、

① オーソドックスな解き方も理解した上で、楽な解き方を選択している。
② 今回の例のように、柔軟な解き方をするためには、基礎の定着が相当しっかりしている。

この2つを踏まえましょう。
まず①ですけど、問題によっては「解き方を説明しなさい」「nを用いて式をつくり…」など、
解き方を制限されることがありますし、答えによっては、√ などが必要な場合がありますので、
オーソドックスな解き方も習熟していなければ、本当の成績の良い子にはなれません。

②について、こういう柔軟な発想は、とにかく基礎練習が必須です。
中途半端にテクニックだけ覚えているような子は、ハッキリ言って受験では一切戦えません。

『工夫』というのは、ベースには相当量の鍛錬が必要です。

私なんか、お料理が全然できません。
だから、料理に「ひと工夫」なんて思いつきもしませんし、
思いつく「ひと工夫」なんてたかが知れています。

世のママさんたちからは、「そんなの料理の基本でしょ?」って言われるんじゃないでしょうか。

料理でも仕事でもスポーツでも、
『工夫ができる』というのは工夫ができるだけのベースがあるのです。

それができないまま、『工夫せよ』『発想力だ』と言っても無理があります。

まずは目の前のテキスト、丁寧にしっかりと理解してみてくださいね!






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