成績UPの鉄則

何度言っても分からない!?

「もっと丁寧に字を書きなさい」
「もっと途中式を正確に書きなさい」
「ばか丁寧に解きすぎじゃない?もっと速く問題を解きなさい」

子どもたちは何度もこんなセリフを言われてるかもしれませんね。
お子様の勉強を見て、こういうことを感じた保護者の方は、
「どうしてすぐに直さないんでしょう。
 絶対に直した方が、計算ミスも減るのに…
 素直じゃないのかしら。反抗期?」

なんて思ってしまうかもしれませんね。

確かに、計算ミスが多い子って、途中式がいい加減だったり、字が雑だったり、
ミスが多い子に限って解くのが丁寧過ぎて遅かったり…

大人の目線から見ると、
「あぁ、もう!じれったい!」なんて感じることも多いかもしれません。

「どうして、言われたことを直さないんでしょう。
 絶対に直した方が、成績上がるのに!」

その通り。直した方が絶対に成績って上がるのです。

ただ1つ、私たちが意識しなければならないことがあるのです。
それは…子どもたちは変化を嫌うということです。

子どもたちが今、勉強に取り組んでいるその状態は、いわばフォームです。

いいですか。
『子どもたちの勉強の解き方を変える』ということは、
言うは易し、行うは難しです。

野球やサッカーのフォーム矯正と同じくらい、時間がかかります。

「もっとこういうフォームで投げれば、速い球が投げられるぞ」
「もっとこんなフォームで打てば、変化球にも対応できるからね」
「こういうフォームに変えれば、キーパーに蹴る方向を悟られずにボールを打てるから」

もちろん、その通りなんだと思います。
じゃあ、それがちょっとやそっと言ったくらいでは、子どものフォームは良くなるでしょうか。
ならないですよね!絶対に。

もしかしたら天賦の才があって、
ちょっとした練習で出来るようになる子も、中にはいるのかもしれませんが、
少なくとも僕はそうなれる気がしない。
(むしろ天賦の才がある人こそ、本当の意味で苦労していると思う)

フォームの矯正には、相当量の練習が必要だし、
コーチは常に隣でフォームの崩れが無いか見てないといけない。

勉強も一緒なんです。
勉強は「コツさえつかめば簡単」と言えるのは、残念ながら途中まで。
本当にそんなに簡単なら、誰も受験で泣きません。

「これさえやれば、志望校合格!」なんていう問題集は、
「飲むだけでみるみる痩せるサプリメント」と同じくらい眉唾ものです。

いつもと同じ結論に辿り着きます。
子どもたちを変える方法は1つ、伴走なのです。

1人で走ってクリアできるハードルなんて、たかが知れています。
本当の意味で子どもたちをレベルアップさせたいなら、
本当の意味で子どもたちの成長を願うなら、
自分自身が子どもの最大のサポーターになる、という覚悟が大事です。




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