成績UPの鉄則

基礎を軽んじるとどうなるか...

勉強は基礎・基本が大事。
当たり前ですね。100人中100人がそういうと思います。

でも、その本当の部分を正しく認識していますか?っていう話を今回は書きます。

数学の基礎と言えばやはり計算が頭に思い浮かぶと思います。
計算のやり方は分かるけど、計算ミスはたくさん出てしまう。

これは基礎を疎かにしている証拠なのですが、
さて皆さん。
どうして、基礎が疎かになってしまうんでしょう。

例えば、スポーツに例えて考えてみましょう。
サッカーの基礎って何ですか?

私はサッカーのことはそんなに詳しくないですが、
ドリブルであったり、パスだったりが基礎にあたると思います。

ちょっと想像して下さい。
僕の目の前にサッカーボールがあったとして、僕はドリブルができるでしょうか。

ドリブルができるかどうか、で言えば、答えはYESです。
ドリブルをすることはできます。

では、上手にドリブルをすることができるか、と問われたら…答えはNOです。

なぜかって?全然練習していないからです。

できるかどうか、で言われれば、できます。
上手にできるかどうか、で言われれば、できません。

じゃあ、ちょっと練習したら上手にドリブルできますか?

ここで「はい!できます!」って答えたら、サッカー好きの人たちに、
「サッカー舐めんな!!!!!」って怒られそうですね。
答えは当然、NOです。
ちょっとやそっと練習したくらいではできません。

じゃあ、中学や高校で、めちゃくちゃドリブルが上手い、めちゃくちゃパスが上手い、
っていう選手がいたらどうなるでしょう。

きっと、チームでも重要な選手になるんではないでしょうか。

つまり、基礎というのは、スポーツをする上で最強の奥義です。
基礎が徹底されている選手ほど、試合で活躍できる選手はいないのではないでしょうか。
もちろん、プロレベルになると、基礎がベースとなってその上なんでしょうけどね。

勉強もまったく同じです。
「基礎がなっていない」「基礎問題なんだから」なんて言う発言をときどき聞きますが、
勉強において、基礎を超える最強の奥義はありません。

それを認識した後で、計算ミスを見かけたら、子どもたちにかける言葉が変わります。

「なんだ、計算ミスばっかりで。基礎ができてないんじゃないの、基礎が。」
「速く正確に解く!遅くてもダメだし、焦って間違えてもダメ!」

なんて、軽々しく言えませんよね。
「めちゃくちゃ上手にドリブルできるようになりなさい!
 できるだけ速く、なおかつ、できるだけスムーズに相手を抜き去るのよ!!
 決してボールを奪われてはダメ!!!」

突然言われても「そんなぁ…」ですよね。
じゃあ、まずは自分がやってみな!!ですよね。

計算ミスを無くす、基礎を身につける、というのは、
非常に繊細で難しく、簡単に身につくものではありません。
ましてや、気持ちの問題、意識の問題でもありません。

意識の問題でドリブル上手くなるワケないですもの。

もちろん、気持ちや意識は大切ですが、
毎日コツコツとトレーニングを積み重ね、
鍛錬に鍛錬を重ねた上に到達する、非常に難易度の高い技術。
それが『基礎』なのです。

基礎を軽々しく見るのであれば、
上手にドリブルができるようになるためのトレーニングを想像して下さい。

あぁ、基礎って、とっても身につけるのが難しく、大切で、すべての土台なんだなぁ。
ってことに気付くを思います。

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